地域の話題

あさひ保育園の給食とおやつに村のお米 生産者が協力、地産地消と食育推進

村産米を使った給食を味わう2歳児の園児たち

 朝日村のあさひ保育園は、園で提供する給食やおやつに村産の米を活用している。幼少期から地域で育った農産物に親しむ機会を増やし、地産地消と食育の推進につなげる取り組みだ。村内の生産者の協力で昨年秋に使用をスタート。本年度は園で1年間に使用する全量約360キロを県産米から村産米に切り替えた。「みんなお米が大好き。おいしく食べている」(上條浩充園長)と好評だ。

 村内の農業法人・農地ホスピタル朝日が栽培したコシヒカリを使用。3歳未満の園児の給食の主食として毎日(3歳以上の園児は各家庭から主食持参)、全園児のおやつに月2~3回登場している。おやつはおにぎりや、季節の食材と合わせた炊き込みご飯などで提供している。2歳児は給食の時間、汁物やおかずと一緒に白米を味わい、おかわりして食べる園児もいる。
 村産米を提供し始めたことがきっかけとなり、年長児は今年初めて米作りを体験している。村観光協会の協力で5月に小野沢の田んぼで田植えを行い、秋に収穫を予定する。
 園では米以外の野菜などの食材でも村産の使用割合を増やしており、村住民福祉課管理栄養士の宗田桂子さんは「地元の食材をたくさん味わって大きくなってほしい」と願っている。