御嶽古道 王滝村が観光ＰＲ動画で魅力発信
王滝村は今月、安全対策が進んだ御嶽山と、観光名所、野外活動を紹介する観光ＰＲ動画を、動画投稿サイト・ユーチューブで配信し始めた。平成２６（２０１４）年の噴火災害から１０年の節目を迎える今年を「観光産業復興への再出発」と位置付け、あらためて村の象徴となる"お山"と村の魅力を広く発信する。
新たに公式チャンネルを立ち上げ、１年がかりで撮影した動画５本を投稿した。メインの１本は「御嶽古道」と題した１０分の動画。春から冬まで季節を追いかけながら、王滝口登山道１合目の村観光案内所前から王滝頂上（２９３６メートル）、さらに八丁ダルミを経て木曽町三岳側の黒沢口登山道頂上・剣ケ峰（３０６７メートル）までを撮影した。
途中の新滝・清滝、田の原天然公園といった名所、霊峰を象徴する神社や神像などを紹介しているほか、村が設置した鋼鉄製シェルターの位置が分かるような場面も盛り込んだ。
村の監修を受けた業者がドローンも使って高所・低所からダイナミックに撮影し、頂上から望む雲海や日の出など美しく神秘的な御嶽山を堪能することができる。冒頭や四季の切り替わりの場面には、切り絵が趣味の栖村たか子さん＝上条＝の作品を登場させた。
残りの４本は、３～７分で四季折々の美しい御嶽山の姿を交えながら、それぞれの季節に楽しめる観光名所・野外活動を紹介している。鳳泉寺の夜桜や夏場の渓流釣り、紅葉、スキーなどが取り上げられている。
村企画・観光推進室の溝口孝博室長補佐は「観光客の皆さんには動画を見て気持ちを高めてもらい、訪れてもらうきっかけになれば」と話している。