地域の話題

三陸産カキ 今年も人気 収益は能登地震義援金に

三陸産のカキを受け取る村民

 被災地支援を続ける有志団体「東日本大震災『山形村からできる支援』を考える会」が30日、村ミラ・フード館西側の広場で岩手県山田町産のカキ販売会を開いた。東日本大震災の被災地で会員が復興支援ボランティアに携わって以来、親交を深めている山田町の漁師の協力で毎年カキの旬の時季に合わせて実施。名産地の味を楽しみにしている地域住民が買い求めた。

 山田町の漁師・福士清和さんが養殖した。震災後も長く親交が続く山形村の人たちのためにと毎回身ぶりのいいカキを直送してくれているという。数年前から購入する村内の70代男性は「これだけ大きいカキはめったに手に入らない。おいしく毎回楽しみ」と話した。
 販売会は例年2回に分けて行い、収益を東日本大震災義援金として寄付。毎年会員が山田町を訪問し町社会福祉協議会へ直接寄せている。今年第2弾の今回は5170個の注文があり収益は能登半島地震義援金としても寄付する。第1弾の販売は1~2月に山形村と朝日村で行い収益28万5009円は能登半島地震義援金として村社会福祉協議会に寄託した。会の田村守康代表は「震災で感じた思いを忘れず、助け合いの心をつないでいけたら」と話している。