政治・経済

松本駅~お城エリア街の再整備ビジョン策定 市が7~8年度

松本駅から松本城方面に向かう公園通り。「えきしろ空間」に該当し、再整備の検討対象となる

 松本駅周辺から松本城周辺までの「中核エリア」の在り方を検討する松本市の諮問機関・中心市街地再設計検討会議の提言を受け、市は23日、提言を具体化する今後の方針を市議会総務・建設環境合同委員協議会に示した。「中核エリア」の名称については、松本駅から松本城までの区間を分かりやすく市民に伝えるため「えきしろ空間」に改称し、将来像を描く「えきまえエリアビジョン」を令和7~8年度に策定する。
 えきしろ空間のうち、既に具体的な街づくりに動きだしている松本城周辺の「三の丸エリア」を除く範囲の活性化に向けた将来像をエリアビジョンで描く。民間開発への市の姿勢や、公共スペースを再設計するための市の方針を明確化する。
 中心市街地再設計検討会議の後継団体として「えきしろ空間活性協議会」を年度内に設置する。公民学連携の組織体制は継続し、エリアビジョンの内容や歩いて楽しめるウォーカブルな街づくりについて協議する。
 松本駅東地区を中心に都市計画上での景観や機能のルールをつくる「デザインコード」の策定を7~8年度に実施する。専門家による「松本デザイン調整会議」を組織し、協議・調整をしていく。
 JR東日本やアルピコ交通と連携し、松本駅周辺を再整備する「松本駅周辺交通ターミナル機能強化構想」を7~8年に策定する。市中心市街地活性本部の岩渕省本部長は「ビジョン、デザインコード、ターミナル機能強化構想を策定することで一体的に再整備を進めていく。えきしろ空間の将来像を多くの市民に関心を持ってもらえるよう協議を進めたい」と話している。