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宇宙好き高校生22人が集結 木曽観測所の「銀河学校」始まる

観測所が誇る口径105センチのシュミット望遠鏡を見学する高校生

 木曽町三岳の東京大学木曽観測所に高校生が泊まり込んで天文学に触れる「銀河学校」が26日、4日間の日程で始まった。県内の2人を含む全国から22人が参加。国内最大級のシュミット望遠鏡の焦点部に設置された超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」も活用しながら天体を観測し、データを解析・考察、研究成果をまとめる。

 平成10(1998)年から続く教育普及活動。開校式で小林尚人所長は「問題が解けずにもんもんと苦心を経験すること、それが研究。でも最後に一瞬だけ楽しい時間が訪れるかも」と、研究者ならではの言葉で歓迎した。
 高校生は2班に分かれ「ベテルギウスに似た赤色超巨星の探索」「超新星の明るさの変化の追跡・考察」に取り組む。飯田市の飯田高校2年・牧野内蓮さん(17)は「観測データの解析作業に興味がある。たくさんの『宇宙好き』との出会いも楽しみ」と話していた。