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こども園に「立つ」オブジェ 南木曽町 勝野さん制作 故郷思い

なぎそこども園の開園記念で作られたオブジェと作者の勝野さん

 南木曽町の認定こども園・なぎそこども園が令和4年に開園した記念事業で、町出身の彫刻家・勝野眞言さん(70)=埼玉県所沢市=が制作したオブジェが26日、お披露目された。構想1年、制作1年をかけた「立ったばかり」の子供をかたどる3体などで、園児たちに南木曽で元気に育ってほしい思いを込める。園内に置かれる。

 オブジェの大きさは70㌢ほどで、生きることの象徴的な姿として「立つ」モチーフを取り入れた。白色のため、季節、時間帯による光などの当たり方で見え方が異なるという。性別は見る人に委ねる。園児たちが「お兄ちゃんお姉ちゃんとして(像に)元気な姿を見せてほしい」と願う。
 勝野さんは令和4、5年度に同園で粘土遊びのワークショップをしており、そこで見た園児たちの元気な姿から作品のインスピレーションを得た。卒園式後にお披露目会があり、園児たちは声をそろえて「大切にします」とあいさつした。勝野さんは「創作の一番の原動力は、故郷の景色。これからも南木曽に貢献したい」と話した。
 同園は読書、蘭、田立の町内3保育園が統合し、開園した。