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青峰高生 消防団PRに力 ポスターやチラシ作る 木曽町で配布・掲示

町消防団のポスターやリーフレットと、手掛けた(右から)中野さん、細川さん、堀口さん、大原さん

 木曽青峰高校インテリア科の2年生4人が、地元の木曽町消防団をPRするポスターやリーフレットの作製を手掛けた。団員が減少する中、若い世代の感性や視点を取り入れてアピールしたいと、広報などを担う団の女性隊が協力を求めた。地域に配布・掲示して活用される。

 ポスターとチラシは大原洋人さん(17)のデザインで、大きく配した引き締まった表情の女性隊員が印象的だ。リーフレットは中野やえさん(17)、細川陽音さん(17)、堀口実那さん(17)が携わった。表紙のイラストやオリジナルのロゴ、団員の似顔絵などを手掛け、実物を借りるなどした消防団の道具をイラストに落とし込むのに手間を掛けた。
 町役場でこのほど、報告会があった。大原さんは、女性を描くことで消防団の「男性が活動する」イメージを変えたかったといい「光を明るくするなど、掲示されたときにいかに目を引くか考えた」と作品がPRにつながることを願った。
 リーフレットの団員インタビューや文章の構成などは女性隊員が担った。町消防団は平成17(2005)年の合併のころは500人ほどいたが、現在は約250人という。県地域発元気づくり支援金を活用して活性化事業に取り組んでおり、今回の活動もその一環となる。
 山田眞教団長(53)は「素晴らしいデザインで、従来とは違ったイメージが喜ばしい。若い方などへのアピールに活用したい」と感謝し、今後も団を維持して地域を守っていけるよう力を込めた。
 リーフレットは5000部を用意して町内に全戸配布し、チラシ1000部とポスター300部は企業などへの勧誘時に配布する。

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