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3.11思い松本で一斉防災訓練 東日本大震災13年

机の下に潜って身を守る訓練をする市職員

 東日本大震災の発生から13年となった11日、松本市は、一斉防災訓練(シェイクアウト訓練)を行った。市内各地に設置された防災行政無線の屋外スピーカーから午前9時にサイレンを鳴らし、市民9600人以上が身を低くして頭を守る姿勢を取った。
 市役所本庁舎では、サイレンとともに「訓練、訓練、地震です」というアナウンスが流れると、各部署の職員が一斉に机の下に潜った。事前に参加を申請していた企業や学校、保育園など91団体でも3分程度、身の安全を守る訓練が行われた。
 同訓練は毎年行っているが、今年は能登半島地震の発生で関心が高まり、町会によっては役員が住民に参加を促した。市危機管理課の宮坂政行・防災専門官は「松本は糸魚川│静岡構造線断層帯の直下型地震が起きる可能性が非常に高い。訓練しておかないと本番は絶対にできない」とし、備えを呼びかけている。
 東日本大震災発生時刻の午後2時46分には、市庁舎で黙とうが行われた。

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