政治・経済

松本市長選 投票事務に若者が従事へ 高まるか選挙への関心

投票所の事務作業の研修を受ける高校生と大学生

 10日告示、17日投開票の松本市長選挙の期日前投票所で、高校生や大学生ら10~20代の10人がアルバイトで事務作業に従事する。これまで市の選挙事務従事者は中高年が主で、若い人はほとんどいなかった。投票が未経験という18歳の高校生もいて、市選挙管理委員会は若い世代の投票率向上や市長選への関心の高まりを期待している。
 期日前投票所は市役所や松本バスターミナル、市内の各支所などに11カ所設けられる。事務作業は、投票に来た有権者の受け付けや投票用紙の配布など多岐にわたる。事務従事者は3~4時間程度の研修を受ける。

 市内出身で、県外の大学に通う宗像萌乃莉さん(19)と大月優奈さん(19)は、春休みの帰省を利用して事務に当たる。宗像さんは「昨年の選挙は家族と投票に行ったが独特の緊張感があった」といい、事務従事について「ミスはできないのでしっかり作業したい」と気を引き締める。大月さんは「県外にいたので市長選の候補者はまだよく分からないが、(研修などを通じて)選挙への関心が高まった」と話す。
 高校生も参加している。平田真穂さん(18)と勝野瑠珠奈さん(18)は豊科高校に通う友人同士で、平田さんは「パソコンの操作を覚えるのが大変だった」、勝野さんは「投票所の状況に応じてうまく対応したい」という。
 選挙事務従事者はこれまで、市職員が紹介したり過去の従事者に打診したりして集めてきた。今回の期日前投票所では約50人が作業に当たる。市選管の百瀬誠事務局長は「若い人が増えることで、若い世代の投票行動につながることを期待している」と話している。

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