政治・経済

2代目なぎさトレインお目見え アルピコ交通が車両撮影会

初代(奥)と並んで姿を現した2代目なぎさトレイン

 アルピコ交通(松本市井川城2)は24日、上高地線の新村駅(同市新村)に隣接する新村車両所で、来月に営業運転を始める新たな列車の撮影会を開いた。同線のイメージキャラクター・渕東なぎさのイラストをラッピングした「なぎさトレイン」の2代目で、全国各地から招かれた約30人の鉄道ファンが思い思いに、初公開の車体をフレームに収めていた。

 平成25(2013)年に運行を開始した3000形の初代なぎさトレインも車両所に入線した。来年度中に引退が予定されている初代と2代目が並んで撮影できる貴重な機会とあって、ファンはさまざまな角度からシャッターを切り、2編成の「共演」に酔いしれた。
 神奈川県厚木市から参加した栢森博丈さん(49)は「新旧を並べての撮影は普通ではできないのでありがたい」と気分を高揚させていた。
 2代目なぎさトレインは東武伊勢崎線で運行された20000系を東京の京王重機が改造し、20100形として昨年12月、上高地線に入線した。アルピコ交通がクラウドファンディング(CF)でラッピング費用を募り、目標額の400万円を上回る約670万円が集まった。
 車体には大小のなぎさのイラストや北アルプスを想起させる山並みが描かれている。埼玉県蕨市から訪れた木佐貫亮一さん(28)は「鮮やかで、いろんなイラストがきれいに並んでいて良いと思う」と感心していた。
 同社鉄道事業部の隠居哲矢部長は「初代に引き続き、みんなに受け入れてもらえる列車になるといい」と期待していた。