教育・子育て

仮想の街で社会を体験 松本大で子供向け催し

五平餅の屋台で職業や消費の体験をする子供たち

 大学のキャンパス内に現れた仮想の街の中で、子供たちが社会生活を体験するイベント「あるぷすタウン」が24日、松本市新村の松本大学で2日間の日程で始まった。市内の小学校4~6年生140人が、職業体験や消費体験で社会の仕組みを学んでいる。

 行政機関や飲食店の「お仕事ブース」のほか、趣味やスポーツ、プログラミングを学べる「アカデミーブース」が計22カ所設けられた。あるぷすタウンには仮想の地域通貨「yume(ゆーめ)」が流通する。お仕事ブースで働くとyumeが支給され、他のブースでの買い物や、アカデミーブースの受講料として使うことができる。子供たちはハローワークで仕事を探し、興味のあるブースで働いて「収入」を得て、買い物や勉強に使っている。芝沢小5年の武居瑠花さん(10)は「自分のお金で買い物できるのが楽しかった」と話していた。
 学生の地域活動を支援する同大学の地域づくり考房「ゆめ」の主催で、コロナ禍による中断を経て今年で6回目。学生でつくるプロジェクトメンバー代表の飛島里香さん(21)=総合経営学部3年=は「仕事やお金を使うことの楽しさを感じてほしい」と願っていた。

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