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だるま抱えて平穏祈る 松本・真光寺で初庚申行事

三世代で参拝し、だるまを受け取った家族連れ

 中信地域の庚申信仰の総本山として知られる松本市梓川上野の真光寺で24日、今年の初庚申行事が始まった。平穏を願う人が次々に参拝し、名物の「松本だるま」を受け取っている。25日まで。

 予約された600個以上のだるまを引き渡しているほか、本堂で当日の注文も受けている。「家内安全」など希望する言葉が書き込まれただるまを受け取った参拝者は、御開帳された前立本尊に手を合わせていた。
 暦の十干十二支の組み合わせで、その年最初の「庚申」の日を初庚申と呼ぶ。今年は26日の月曜日が当たるが、今年から行事は土日開催とした。氏子総代会長の萩原愛武さん(81)は「行事を手伝ってもらう皆さんも会社勤めの人が増え、平日は参加しづらい。参拝のしやすさも考えた」と話し、多くの人が心のよりどころとする行事が長く続くことを願っていた。
 25日は午前8時から正午まで。午前10時から大般若法要が4年ぶりに営まれる。