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カキで東日本大震災支援 アイシティに出張小屋

宮城県産カキなどを炭火焼きで楽しむ親子

 三陸名産のカキを炭火で焼いて味わう「出張カキ小屋『牡蠣奉行』」が23日、山形村の大型商業施設・アイシティ21の駐車場内特設会場で始まった。東日本大震災で被災した漁港や生産者を継続的に支援しようと有志の実行委員会が全国各地で企画し、初日から多くの人が訪れ旬のカキを味わっている。3月17日まで、毎日午前11時~午後9時に営業している。

 主に宮城県石巻市産のカキを無選別で大量に仕入れ、約1キロを特価の660円(税込み)で提供。旬のカキは身振りが良く、家族で味わった須山雄史さん(38)=松本市寿白瀬渕=は「おいしい。食べて応援につながるいい取り組み」と話した。久保村竜輔さん(39)=同市里山辺=は年末年始の家族旅行で被災地に足を運び、石巻や気仙沼の震災遺構を訪れたといい「震災後に生まれた娘たちも地震があったことに関心を持つようになった。おいしく食べて少しでも復興支援に貢献できれば」と話していた。
 実行委の星野穣久さん(43)は「東北のカキのおいしさを伝え、消費拡大につながれば」と願っている。カキ以外の海産物や酒類の提供もある。問い合わせは実行委(電話080・7212・6788)へ。