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旧博物館でアート堪能 松本で建築芸術祭始まる

松本市出身の広告写真家・白鳥真太郎さんが手掛けた作品を見る来場者

 松本市の旧市立博物館を主会場に23日、マツモト建築芸術祭(実行委員会主催)が始まった。50年以上の年月を経た建物とアートが織りなす空間を、来場者が楽しんでいる。

 3回目を迎える今回は街中を巡った過去2回と異なり、旧博物館に作品を集めた。国内外の17組が参加。展示のための壁面を新たに設けたり、旧博物館の備品を巧みに利用したりしている。
 安曇野市の会社員・広沢美帆さん(25)は松本城を訪れた際に旧博物館に入ったと振り返り「元々あったケースを使っていて、思い出がよみがえる感じがしていい」と話した。
 旧市立博物館は昭和42(1967)年に竣工。43年に日本民俗資料館として開館した。地上2階、地下1階の鉄筋コンクリート造り。新博物館の会館に伴い、解体が予定されている。
 会期は3月24日まで。午前10時~午後5時。入場料は一般2000円、高校・大学・専門学校生1500円。中学生以下無料。