教育・子育て

朝日未来塾 成長して閉講

大学生に教わりながら学習する生徒

 朝日村内の中学生の学習を、信州大学の学生らがサポートする「朝日未来塾」(村教育委員会主催)の本年度最終回と閉講式が23日、村中央公民館で開かれた。昨年5月から今年2月まで月2回、学習を重ねてきた生徒たちが成果を振り返り、大学生や指導者は塾での経験が一人一人の成長につながることを願った。

 4日間の夏季集中講座を含め23回開講し、組合立鉢盛中学校の1~3年生15人が受講。大学生10人が協力し、各自の得意分野などを生かして5教科の学習をサポートした。
 生徒たちは「毎回3時間あって最初は長いと思ったけど、集中力が上がった」「家での勉強が苦手だったけれど、塾に参加して学習習慣が付いた」と振り返った。勉強の合間にレクリエーションを盛り込み、交流を深めてきた。打ち解けてくると、学習時の中学生から大学生への質問回数が自然と多くなったという。
 3年の奥原ゆずきさん(15)は「受験生なので受験対策や学校のテストを見据えた勉強を頑張った。家でも勉強する意識が付いたし、友達と通えたことも楽しかった」と振り返った。妹で1年のほのみさん(13)は「レクがあったおかげで仲良くなれた。教え方が分かりやすく、宿題の分からない部分も聞けて良かった」と話した。
 大学生にとっても学びの場になっており、信大理学部理学科1年の小林ほのかさん(20)は「教えることで自分でも理解し切れていないことに気付け、勉強になった」と話していた。

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