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院内ジムで筋トレ指導 安曇野市明科で接骨院経営の高原さん 週末は若手に無料開放

院内のジムでトレーニングを指導する高原さん

 安曇野市中川手で接骨院を営む高原祐樹さん(46)が、院内のジムでトレーニングを指導している。土・日曜は運動部の中高生やボディーコンテストを目指す若手に無料で開放。コンテストで上位入賞した自身の経験と知識を生かし、個々にあったトレーニングプログラムを組んでいる。

 6年ほど前に院内の2部屋をジムにした。重りを持ち上げて筋肉を鍛えるベンチプレスやケーブルマシンなど、大型トレーニング機器が4台そろう。平日は診療時間外の昼と夜に個別でトレーニングを指導。市内外から10~70代の約50人が通う。
 幼少期から柔道一筋に励み、30歳のときにけがで競技を退いた高原さん。運動不足で大幅に増えた体重を落とそうと始めたトレーニングをきっかけに、筋力トレーニングにはまっていった。平成30(2018)年には、バランスの取れた筋肉量や逆三角形の上半身が評価されるボディーコンテスト・フィジークに初挑戦。以降、上位を目指して大会向けの体づくりを始めた。
 ジムは当初、フィジーク仲間とトレーニングをするために作ったが、口伝いに評判が広がり、トレーニング指導も行うようになった。運動学や解剖学、生理学、栄養学を学び直し、現在はジム内のトレーニングだけでなく、家でのトレーニング方法や食事も指導している。
 一昨年はフィジークの大会で準優勝に輝いた。今年1年間は優勝するための研究期間とし、診療時間と指導の合間を縫って毎日2時間のトレーニングに精を出す。「高校を卒業しても顔を出してくれたり、父の日にプロテインをくれたりする」とジムで生まれた絆を喜び、「将来的にはジムのスペースを広げたい」と構想を語る。
 ジムの利用は平日、土・日曜ともに事前予約制。問い合わせは高原接骨院(電話0263・62・4370)へ。