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貧乏神追い出せー 松本市入山辺で「コトヨウカ」の伝統行事

貧乏神を乗せて燃えるわら馬を見守る住民ら

 一年の農事の始まりとされる「事八日」の8日、松本市入山辺の厩所常会で伝統行事「コトヨウカ」が行われた。住民約30人が集い、わら人形の貧乏神を乗せたわら馬を手作りして燃やし、無病息災を祈った。

 厩所公民館で木の骨組みに稲わらを巻き付けて馬の形にした。皆で担いで「貧乏神追い出せー」と声をそろえて集落境近くの薄川に運び出し、数珠を回して念仏を唱え、火を付けて厄をはらった。朝倉睦水常会長(71)は「地域の無病息災を祈る大切な伝統行事。子供たちにつなげたい」と願った。
 「松本のコトヨウカ行事」の一つとして国の選択無形民俗文化財になっている。

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