政治・経済

筑北中3年生が村政に提言 「麻績メッセ」活用案など

夏から練り上げてきた多彩なアイデアを村長に提案する生徒たち

 麻績村の筑北中学校3年生24人が、村の発展や課題解決につながるアイデアを村へ提案する「村長提言」が6日、村役場の議場で行われた。身近な地域を主体的に学ぶ取り組み「ふるさとプロジェクト」の一環で、昨夏から練り上げたさまざまなアイデアを塚原勝幸村長や担当課長らに投げ掛け、村政運営に役立つことを願った。

 生徒たちは、環境改善や起業支援、農業発展・支援など5班に分かれてそれぞれ発表。住民の健康づくりに役立つウオーキングコースの整備や、村と連携しながら中学生自身が村内の魅力を発信する村公式SNSの運営、村商工会が本年度に初開催した商工業物産市「麻績メッセ」を有効活用した特産品開発・販売など、多彩なアイデアを提案した。
 塚原村長は実現性や将来性を考慮しつつ、生徒たちの思いを受け止めて回答した。生徒の原案に助言するなどサポートした村議会議員全8人が立ち会い、生徒の保護者たちも傍聴席から発表を見守った。
 村PRコマーシャルの制作を提案した髙野心々美さん(15)は「調べる中で村にたくさんの魅力があると知り、多くの人に知ってほしいと思った。発表は緊張したけれど、村が検討してくれればうれしい」と話していた。村議会の峯村賢治議長は「提言の内容がより磨かれたと感じた。いずれ村外へ飛び立つ子も多いと思うが、将来はぜひ帰郷し村議会の議席から政策を提案する側に立ってほしい」と、エールを送った。