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大安楽寺恒例の大わらじ完成 1月7、8日に新春厄除観音大祈祷会

三澤住職が手編みした大わらじ

 松本市女鳥羽2の大安楽寺(三澤宥智住職)で1月7日と8日に開かれる「新春厄除観音大祈祷会」で、参拝者が無病息災を願って乗る大わらじがこのほど完成した。今年も三澤住職が1人で手編みして長さ約7メートル、幅約3メートルの大きさに仕上げた。

 寺の前にはだしで立つ仁王像に履物を履かせようと、信者が奉納したわらじが起源で、昭和50(1975)年ころから住職が1人で手編みするようになり、年々大きさが増していったという。今年は1日3時間ほどかけ約2カ月で完成させた。仁王の力強くたくましい姿にあやかって無病息災の御利益を得ようと県外から訪れる人もいるという。
 大祈祷会では今年作った本堂のわらじのほかに、昨年作ったわらじを本堂前の参道に敷いて参拝者を迎える。
 三澤住職はウクライナ情勢などで緊張感を増す世界を案じながら「大わらじに乗り、互いに譲り合って大切な人生を過ごせるよう願ってほしい」と話していた。
 大祈祷会は両日とも午前9時からで、祈祷は7日が午前9時半~午後7時40分の間、8日は午前9時半~午後3時半の間、約50分おきに受け付ける。問い合わせは大安楽寺(電話0263・33・0870)へ。