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エンデ作『モモ』出版50周年 塩尻市立図書館で企画展

ドイツ語版『モモ』や挿絵原画を展示した会場

 児童文学の名作『モモ』の原書が昭和48(1973)年に出版されてから50周年となるのに合わせて、塩尻市立図書館は、館内展示コーナーでミヒャエル・エンデ展「モモ―原書出版50周年」を開いている。エンデの資料を所蔵・展示している黒姫童話館(上水内郡信濃町)の協力で開催した。28日まで。

 日本語版『モモ』にも使われた挿絵の原画や、エンデ自身が描いた表紙の試案の複製原画を展示した。ドイツ語版の『モモ』『はてしない物語』など19冊を並べ、日本語版とは異なる装丁が楽しめる。図書館の担当・中野友美さん(31)は「挿絵の原画を間近で見る機会は少ない。日本語版とは異なる装丁も楽しんで」と話している。
 信州しおじり本の寺子屋事業で今年10月に、黒姫童話館のエンデの資料監修者・堀内美江さんが講演したのに合わせて企画した。
 会場には、図書館にあるエンデの児童書や絵本約30冊も並べている。
 25、27日は休館。問い合わせは市立図書館(電話0263・53・3365)へ。