政治・経済

松本市長選 黒板アートでPR エクセラン高美術部

チョークを手に作品と写真に納まる生徒。まだ完成ではないという

 来年3月10日告示・17日投開票の松本市長選挙への関心を高めるため、同市里山辺のエクセラン高校美術科2年生が23日、黒板アートを描いた。市長選を含めて各種の選挙で10代、20代の投票率が低迷する中、同世代への発信力に期待し、市選挙管理委員会が依頼した。

 部活動の美術部で黒板アートに取り組む水谷友香さん、折井妃愛さん、平出美樹さん、齊藤佳里音さん、松本真陽さんが図柄を考えた。たくさんの手と松本城、道路、樹木などを描き、SNS(交流サイト)に登場する吹き出しや図柄を入れた。さまざまな声や思いが選挙を通じてまちづくりに反映される様子を表現した。
 午前10時から午後6時までほぼ休みなく描き続けたが、完成には至らず日を改めて仕上げることになった。部長の齊藤さんは「きょうはまだ60%ぐらい。悔しい」と残念がり「絵を見た人が選挙に行こうかな、と思ってくれたらうれしい」と完成に向けて気持ちを新たにしていた。
 エクセラン高校美術科は、全国の中高生が応募した前年度の「黒板アート甲子園」で最優秀賞に輝いた実績を持つ。市選管は、制作風景を含めて編集した「青春コマーシャル風」の動画を作り、来年1月中旬に公開する。赤羽正弘委員長は「一生懸命描いてくれて本当にありがたい」と感謝していた。