連載・特集

2023.12.24 みすず野

 松本市出身のJRA(日本中央競馬会)の騎手・小林勝太さんがデビューして10カ月がたった。12月17日現在、12勝(地方競馬分除く)と2桁勝利を挙げており、クリストフ・ルメールや川田将雅、武豊といったスター騎手たちとしのぎを削る中、新人騎手としては立派な成績と言えるのではないか◆松本市笹賀で畜産業を営む実家で3歳から馬に乗っていたという。幼少期から塩尻市の高ボッチ高原観光草競馬大会に出場、小学4年生時には日本一の子供騎手を決める全国大会「ジョッキーベイビーズ決勝大会」で優勝を果たした才能の持ち主だ◆きょうは最も格付けの高いG1レースの一つで、ファン投票などで出走馬が決まるグランプリ・有馬記念のファンファーレが鳴り響く。相応の戦歴を誇る馬たちが中山競馬場の2500メートルを駆ける。あなたの夢はどの馬に。私はスルーセブンシーズに夢を乗せて勝負の行方を見守りたい◆JRAはデビュー5年未満の騎手などがG1レースに騎乗する条件として、通算31勝以上挙げることを定めている。小林勝太騎手が勝利を積み重ね、暮れの大一番に騎乗する姿を見るのが今から待ち遠しい。