教育・子育て

「キズナ」深まるベンチ制作 大桑中3年生16人が村内3施設に寄贈

住民のつながりを深める目的の「キズナベンチ」と制作した3年生

 大桑村の大桑中学校3年生(幸村怜教諭、16人)が、総合的な学習の時間で、住民に使ってもらうベンチを作った。一緒に座ることで村民同士のつながりが深まる願いを込め「キズナベンチ」と名付け、村役場など村内3施設に寄贈する。

 ベンチは木製で5台作った。長さ160センチ、高さ80センチ、奥行き30センチが2台と、長さ90センチ、高さと奥行きが30センチが3台。生徒たちは防災学習などを通し、村民同士の日頃のつながりが、もしもの時に協力し合うことに結びつき大切になると考えた。つながりづくりのため自分たちができることを考え、ベンチ制作を決めた。
 22日は大桑保育園を訪れて小さいサイズの3台を贈った。親しみやすいように赤、青、黄とそれぞれカラフルに着色し、イラストも添えた。寄贈式では全園児約70人を前に歌やハンドベルの演奏なども届け、園児たちは「ありがとう!」と笑顔に。お返しの歌が贈られるなど交流も深めた。
 保育園を訪れた生徒は「喜んでくれる様子が見られてうれしかった。一緒に仲良く使ってもらい絆が深まることにつながれば」と願っていた。
 村役場と野尻の宅幼老所・あがらんしょにも今後寄贈する。