政治・経済

松本市 分散型庁舎構想を事実上転換 部局は本庁に集約方針  

 松本市は分散型市役所構想案を見直し、18日の市議会議員協議会に説明した。子育て・教育・福祉関連部局を本庁から切り離し、南松本に新設する分庁舎に移すとした従来の方針をやめ、南松本はほぼ保健所の庁舎とする考えを示した。各部局は本庁にできるだけ集約する方針で、臥雲義尚市長は「分散型市役所という言葉にこだわらない」と述べた。ただ、丁寧な説明を求める議員が多く、継続協議になった。

 構想案によると、対面とオンラインを組み合わせたワンストップサービスの総合窓口を、各地域づくりセンター、新設の松本駅前センター、南松本庁舎に設置。各部局はその「バックオフィス」として現・東庁舎を解体して跡地に新築する本庁舎に集約する。本庁では大勢の来庁を想定しないため、各課窓口や待合スペース、廊下などをスリム化するとした。
 「分散型の旗は下ろしたのか」との議員の質問に、臥雲市長は「それぞれの市民に判断してもらえばいい。この言葉が誤解あるいは理解が進まない原因と考えたので、この言葉にこだわらずに議論を進めることが必要だ」と述べた。

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