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正月へ切り餅作り盛ん 三岳のグルメ工房 人も機械も フル稼働

蒸したもち米の甘い香りが漂う中、作業に追われているスタッフ

 木曽町三岳の農産物加工施設・みたけグルメ工房(西尾禮子代表)で、地元産のもち米を使った正月用の切り餅作りが盛んに行われている。「ぺったんぺったん」と機械式の杵でつく素朴な音が早朝からひっきりなしに響き、年の瀬ムードを漂わせている。

 もち米を蒸す甘い香りと湯気がほくほくと漂う中、つややかで弾力のあるつきたての餅を型に入れて伸ばし、名刺ほどの大きさに切って箱詰めする。通常業務に正月向けの作業が加わって人も機械もフル稼働。蒸し・きねつき・切り分けと手際よく作業を進めている。
 新型コロナウイルスが感染症法上の「5類」に移行して初の正月。西尾代表は「家族や親族で集まる機会が増えるのでは。久しぶりに会う人たちと餅を食べて過ごす団らんのひとときに笑顔が届けられれば」と願っている。
 三岳産の米を使ったきねつきの餅は、こしと粘りが特徴で「柔らかくておいしい」と固定客も多い。切り餅は40枚入りが4400円(税込み)でヨモギや黒豆、古代米などを加えると300円の追加となる。もち米の持ち込みにも対応し(2700円~)、お供え餅も作る。
 注文は28日まで。問い合わせはみたけグルメ工房(電話0264・46・3677)へ。切り餅は隣接する道の駅三岳にも並ぶ。