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おいしく異文化交流 松本で留学生と料理体験交流会

留学生(右)に教わりながらイタリア料理を作る参加者たち

 松本地域で暮らす留学生に出身国の料理を学ぶ「世界の料理体験交流会」が17日、松本市中央4のトライあい・松本で開かれた。市民団体・松本留学生応援ファミリーの会が主催し、会員や留学生、一般参加者ら8カ国の約40人が食を通じた異文化交流を楽しんだ。

 信州大学や丸の内ビジネス専門学校の留学生らを囲み、イタリアのティラミスやミートボール、スリランカのスパイスカレーやチキンスープを作った。「スパイスは11種類」「ティラミスは時間がかかるから調理は一番に」など英語や日本語、それぞれの母国語でコミュニケーションを取りながら、大人も子供も一緒に調理した。
 日本の家庭料理に親しんでもらおうと、おにぎりや卵焼き、みそ汁を作る参加者も。信州大学のドイツ人留学生レア・ニコルさん(21)は「いろいろな国の人と料理するのは本当に楽しい」と喜んでいた。
 名称や会場を変えつつ、平成14(2002)年から続けている。多い時期には100人規模で開催されたが、近年は新型コロナウイルス禍で縮小や制約を余儀なくされていた。藤本正二会長(77)は「コロナ禍は本当に苦しかったが少しずつ留学生が戻ってきた。こうして交流するのはやっぱりうれしい」と笑顔を見せていた。