政治・経済

筑北スマートICが開通

筑北スマートICの開通を祝いテープカットを行う関係者(17日午前11時半ころ)

 筑北村西条の長野自動車道で建設工事が進められてきた「筑北スマートインターチェンジ(IC)」が17日に開通した。村内で開通を祝う式典・セレモニーが開かれ、国や県、村、近隣市村、企業などの関係者約140人が集まり、平成30(2018)年の事業開始から約5年半、要望活動スタートから約9年をかけて完成した村の新たな玄関口の誕生を祝った。

 筑北スマートICは、ETC(自動料金収受システム)専用となる。
 村多目的ホールで行った式典で事業を振り返った。続く現地での開通セレモニーではテープカットやくす玉割りを行い、出席者が車14台に分乗して「通り初め」をした。
 太田守彦村長は主催者を代表し「筑北スマートICは皆さまの努力と英知の結晶。村の魅力を情報発信し、村の発展に努めたい」と述べ、開通を契機にした流通網の整備による産業振興や企業誘致、住宅整備による移住・定住促進、地域防災の強化など、活用に意欲を示した。
 共同事業者の東日本高速道路・千田洋一関東支社長も多様な開通効果に期待し「引き続き、構造物の維持管理や災害に強い高速道路づくりに取り組む」と決意を述べた。
 村によると事業費は関連工事を含めた概算で、総額38億2000万円(うち村負担11億4000万円)を見込む。開通に伴い、令和3年夏から工事で通行止めが続いていた別所方面へ通じる村道滝上北線が、同日から通行可能となった。

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