地域の話題

冬の松本城 映像で鮮やかに プロジェクションマッピング始まる

歴史絵巻が投影された松本城

 国宝松本城にデジタル映像を投影する「松本城プロジェクションマッピング」が16日夜、始まった。初代城主・石川数正が参戦した長篠の戦いが描かれたびょうぶ絵や、北アルプスに咲き誇る花々など会期中に三つの異なる演出をする。来年2月14日まで。

 松本城公園でオープニングセレモニーがあり、公募で点灯者になった市民ら6人のカウントダウンに合わせて点灯した。昨年度までは点と線を投影するレーザーマッピングを実施していたが、今回は映像でより鮮やかな表現が可能に。セイコーエプソン製の高性能プロジェクター10台を使用し、野外に設置したスピーカーから流れる音楽と連動した映像を楽しめる。
 初日は多くの来場者でにぎわいを見せ、観光客も多く訪れた。東京からプロジェクションマッピングを見るために訪れたという介護士・三村洋子さん(43)は「見たことのない美しい映像で満足した。映像に彩られた夜の松本城もすてきだった」と喜んでいた。
 1月7日までは「時代を駆ける歴史絵巻」、同26日までは「雪や氷、星のきらめき」、その後は「春の訪れ、花鳥風月」をテーマに各メイン映像約9分、幕間映像約3分の計12分間ごとに映す。黒門と埋橋にも投影する。投影時間は午後6~9時。
 松本市や松本商工会議所などでつくる城下町松本フェスタ組織委員会(会長・臥雲義尚松本市長)が主催し、冬季の観光誘客を図るイベントの一環として企画した。