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信大生がプラモ作り手ほどき メーカーと連携しイベント

プラモデルの楽しさを子供に伝える学生

 子供にプラモデル作りの楽しさを伝える体験イベントが16日、松本市深志1の模型店・文教堂JOY松本店で始まった。信州大学工学部(長野市)が、プラモデルメーカーの青島文化教材社(静岡市)との産学連携で企画した。接着剤も塗装も必要ないプラモデルを用意し、作り方を教えている。17日まで。

 同社の青嶋大輔社長(47)と学生がスタッフを務める。昭和の旧車からスーパーカー、アニメキャラクターの「ミニオン」まで多彩な製品が4割引きの安価で並んでおり、好きなキットを選んでその場で作れる。プラモデルの製品化までの流れを紹介するパネル展示もしている。
 松岡浩仁准教授が担当する経営工学の授業で学生がイベントを立案した。新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」で盛り上がったプラモデル業界の活況を維持するために、愛好者の裾野を広げるのが狙いだ。
 工学部3年生の皿良達鏡さん(22)は「授業で考えたことが実際にできるとは思っていなかった。子供がプラモデルに興味を持ってくれたら」と話した。青嶋社長は「学生さんがいろんなアイデアを出してくれた。私たちにとってもユーザーと直接触れ合える貴重な機会」と喜んでいた。
 17日は午前10時半~午後4時。事前の申し込みは必要ない。