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天神様の実で梅酒 深志神社が新春から祈祷で授与

神事の後に梅酒を試飲する関係者

 松本市深志3の深志神社(牟禮仁宮司)は、境内に数十本ある梅の実を使い、岩波酒造(松本市里山辺)に依頼して梅酒を作った。来年1月1日から祈祷の申込者に授与し、天神様の徳を分ける。

 8日に拝殿で奉製奉告祭を行い、みこが梅の造花を手に豊栄舞も奉奏した。
 梅酒は300ミリリットル入りで、梅の香りと酸味が爽やかな味に仕上がっている。これまでは毎年の例祭(天神まつり)の神前奉献用に牟禮宮司が梅酒を手作りしてきたが、祈祷者や参拝者への授与は行っていなかった。
 牟禮宮司は「梅酒を通じて天神様とのつながりを感じてもらいたい」と話し、岩波酒造の小岩井高社長は「日本人のいいところは昔からのものを大切にすること。境内の梅もそう。梅酒を作ることができてありがたい」と感謝していた。