政治・経済

豊科中央児童館建て替え 開館45年 安曇野市 老朽化で来年度工事

来年度から建て替え工事が始まる豊科中央児童館

 安曇野市は来年度、豊科中央児童館(豊科)の現地建て替え工事を行う。開館から45年がたって老朽化した建物を解体し、現在より約1・6倍広く、近年の利用者ニーズに沿った施設に造り替える。新館は令和7年11月に利用開始予定。

 新しい児童館は鉄骨平屋建て約402平方メートル。安全のため、現在は駐車場に通じる道路に面している園庭を、館西側の豊科中央公園に面する形にして一体感を出す。遊戯室は新たに未満児用を設けて2室にし、キッチンやテラス、授乳室なども新設する。現在共用のトイレは男女に分け、ユニバーサルトイレと未満児用トイレも設置。総事業費は本年度中に行う実施設計を経て決定する。
 豊科中央児童館は旧豊科町時代の昭和53(1978)年に開館。平成24(2012)年度には、当時から老朽化が問題視されていた同館と高家児童館(豊科高家)を統合する結論に至ったが、近年の児童館ニーズの高まりを踏まえて本年度、市児童館建設検討会が両館の現地建て替えを決めた。
 解体は来年4月に始まる予定で、工事中は向かいの豊科老人福祉センターの1室を代替施設とする。市子ども家庭支援課は「代替施設や他の児童館を利用いただき、完成を楽しみに待っていてほしい」と呼び掛けている。