政治・経済

パルコ後利用で市に要望書 松本商議所と商連 積極関与と情報共有求める

臥雲市長に要望書を渡す赤羽会頭(中央)と山田会長

 令和7年2月末で閉店する松本パルコ(松本市中央1)の後利用について、松本商工会議所の赤羽眞太郎会頭と松本商店街連盟の山田善敬会長は5日、臥雲義尚市長に、市の積極的な関与などを求める要望書を連名で提出した。低層階を商業施設に、高層階を図書館などの公共施設にする案が十分に情報共有されないまま公表されたことを念頭に、経済団体や市民を巻き込んで取り組むよう求めた。

 要望内容は、商議所の商業部会とまちづくり委員会が勉強会や合同会議を重ねて検討した。書面では、中心市街地が寂れると都市イメージが下がるとの懸念を示し、パルコ閉店後の速やかな施設再開に向けた協力を求めた。
 臥雲市長は「郊外型大型商業施設と違う松本らしさをどう生み出せるか。『三ガク都』の価値を作り上げる視点を持って積極的に関与したい」と応じた。
 商議所幹部から「その都度情報共有させてほしい。今まで十分でなかった面も感じられる」との指摘が出た。臥雲市長は、商議所の取り組みを受け止めて方向性を定めたつもりだとし「方向性はパルコ側と共有できた。これから先は緊密に情報共有し、ともに前に進めたい」と述べた。
 赤羽会頭は「経済関係と行政が両輪で動かないと、いい結果につながらない。頻繁に細かい情報をもらいながら松本を盛り上げていきたい」と述べた。