麻績村聖高原の聖博物館で屋外展示場の遊歩道整備

麻績村聖高原の聖博物館で21日、本年度の展示が今月末で終了するのを前に、屋外展示場の遊歩道整備作業が行われた。塚原勝幸村長ら村関係者や村議会議員、村民有志ら8人が参加。航空自衛隊のジェット戦闘機や蒸気機関車など他村にない「宝」を保存する村施設を、来年度も快適に散策してもらえるよう力仕事に励んだ。
屋外展示場の遊歩道のうち、傾斜がきつく足元が不安定になりがちな3カ所に、長さ約1メートル、幅約30センチ、厚さ約5センチのコンクリート板計140枚を並べ、砂利も敷き詰めて滑り止めなどの対策を施した。参加者は氷点下の冷え込みの中、白い息を吐きながら重いコンクリートを協力して運んでいた。
村観光課によると、近年、屋外展示場の知名度が向上した半面、「屋外は傾斜していて歩きにくい」との声が寄せられている。今夏は聖高原スキー場の中古ストックをつえ代わりに貸し出すなどさまざまに取り組んでいる。今回は県の地域発元気づくり支援金を活用し、村民ボランティアを募って一緒に整備に取り組んだ。
聖博物館の冬季閉鎖は12月1日から3月末まで。村観光課の宮下浩保課長は「聖博物館は文化・教育を学ぶ場としても村民と関わりが深い施設だ。共に守っていければ」と願っていた。