地域の話題

高校生、大学生が社会人と交流 信大松本キャンパスで仕事知るイベント

社会人の先輩と仕事や就職活動について語り合う学生たち

 大学生、高校生が県内企業の社員と交流を楽しみながら、働くことを考えるイベント「大しごとーくin信州」(実行委員会主催)が18日、松本市旭3の信州大学松本キャンパスで開かれた。信大1、2年生を中心に松本大学生や市内の高校生ら約200人が参加し、働く喜びや就職活動時の悩みなどの本音を聞いて将来へのイメージを膨らませた。

 学生と社会人が語り合う企画では、各企業の紹介はあえてせず、「学生時代に力を入れたこと」「日々の楽しみ」「仕事でつらいこと」など、業種にとらわれないざっくばらんな質問や返答が飛び交った。就職活動が始まっていない学生が多いため、実行委が質問例を30ほど用意し、就活前に不安や疑問を期待に変えられるように工夫した。
 後半は製造、建設、金融、サービス、官公庁など64事業所が各ブースを設け、自社や業界のことを説明し、参加者も積極的に質問した。信大工学部1年の学生は「今まで知らなかった企業に関心が持てて視野が広がった」と話した。
 イベントは信大各学部2年生が中心に実行委をつくり、働くことの根本に触れて将来の就活に生かすキャリア形成の一環として開催し、6年目となる。実行委員長の学生(教育学部2年)は「どんな仕事をしたいのか、今後どう活動すればよいか考えるきっかけにしてほしい」と期待していた。