教育・子育て

地元の味・そば打ち挑戦 波田小6年2組

地元住民の指導を受けながらそばを打つ児童

 松本市の波田小学校6年2組(宮澤佑梨教諭)は4日、波田公民館でそば打ちに挑戦した。自分たちで栽培・収穫したソバを使い、地元住民の手ほどきで自ら打って味わい、生産から加工、消費までを一通り体験して、地元の食文化に触れた。

 児童21人と保護者が参加し、波田地区で農業を営む太田貞子さん(84)らの指導を受けてそばを打った。のし板やのし棒、包丁などを使い、真剣な表情で臨み、生地を円く延ばせたり細く上手に切れたりすると、保護者らから「きれいにできたね」と歓声が上がった。
 打ち立てのそばは、その場でゆでて食べた。務台治希君(12)は「そばの香りが立って、かみ応えがありおいしい」と舌鼓を打っていた。
 総合的な学習の時間を利用し、学校近くの3アールの畑を借り、7月末に種をまき、10月下旬に収穫した。製粉以外は全て児童が手掛けた。そば以外にも9月には地元名産のスイカの間引いた実などを使った漬物「波田漬け」を作り、来月はおやき作りにも挑む。
 太田さんは「子供たちに地元で作られたそばを味わってもらえてうれしい」と笑顔を見せていた。