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松本市街地 工事で渋滞に拍車 市、中条ルートの通行推奨

 松本市は、中心市街地で行われている白板橋の架け替え工事と、大手1、2丁目の雨水幹線新設工事の影響で国道143号など周辺道路の渋滞が激しいことから、市民に迂回を促している。3日には市街地から長野道松本インターチェンジ(IC)方面に向かう車向けに迂回路を案内する看板を5カ所設置し、観光客にも協力を呼び掛ける。

 白板橋は10月3日に仮設橋の通行が始まった。白板橋南の国道143号巾上交差点は、南北に延びる市道の信号機を変則的に二つに分ける方式になった。この影響で国道側の青信号の時間が工事前に比べて10秒前後減少し、国道の渋滞を引き起こす一因になっている。
 雨水幹線の工事は、北松本駅と市役所を結ぶ4車線の市道で行われている。雨水を流す水路を地下に埋設する工事で、9月から4車線のうち中央分離帯側の2車線をふさいでいる。工事自体は平成28(2016)年度から行われており、「白板橋の架け替えとたまたま同じ時期に重なった」(市建設課)。現在地での工事は来年3月までとなっている。
 市は渋滞緩和策として、あがたの森公園やまつもと市民芸術館などのエリアから松本ICに向かう場合、松本駅南の中条跨線橋から国道19号鎌田交差点を抜けるルートを迂回路として推奨する。中心街が歩行者天国になる3日の松本まつりに合わせ、迂回路を示す看板を設置する。
 市には道路の混雑に関する苦情などが数件寄せられているという。臥雲義尚市長は先月の定例記者会見で「工事期間が重なったことを反省し、教訓にしていく」と述べた。