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除籍本に「第二の人生」を 松本市図書館で無料配布

無料配布用の除籍本で埋まる市中央図書館の視聴覚室

 秋の読書週間(10月27日~11月9日)に合わせて、松本市中央図書館(蟻ケ崎2)が今年もリサイクル本を無料配布している。図書館での役目を終えた除籍本約1万冊を館内に並べており、1人10冊まで自由に持ち帰ることができる。8日まで。

 児童書、歴史書、実用書や小説本から年表、雑誌、図録や写真集まで、さまざまな書籍を3階視聴覚室にずらりと並べた。保存年数の過ぎた雑誌や、基準に照らして除籍が判断された本だ。同館では今季、1万5000冊の除籍を決め、希望のあった教育機関や公共施設に5000冊を寄贈。残る1万冊を10月29日から希望者に譲っており、連日多くの市民が訪れている。
 最終的に引き取り手のなかった本は処分せざるをえず、担当職員は「リサイクルを進める観点からも有効に活用して」と話していた。
 3日は混雑具合をみながら必要に応じて整理券を配る。市図書館は9月以降、分館を含む各館でリサイクル本を無料配布しており、11月は中山文庫(4日)、波田図書館(4、5日)、島内図書館(5日)、本郷図書館(12日)でも配布する。

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