政治・経済

安曇野市議会の松枝功・市会新議長に聞く 市政と両輪 政策提言が鍵

安曇野市議会の松枝功議長

 安曇野市議会の第9代議長に3期目の松枝功氏(68)=会派さきがけ=が就任した。就任翌日の24日はあいさつ回りで松本地域の市町村を巡り、25日には福岡県北九州市で開かれた全国市議会議長会の研究フォーラムに出席するなど精力的に活動している。議会運営に向けた抱負や市民に関心を寄せてもらう取り組みの方向性などを聞いた。

 ―議長選挙では相手候補と同じ得票数となり、くじ引きで当選が決まった。
 保守と革新・市民派が拮抗していて、その通りの結果となった。当選させてもらいよかったという気持ちもあるが、前途は大変だろうし、頑張らないといけない。皆さんに発言してもらい、しっかりと議論した上で方向付けをしていきたい。
 ―議長として取り組みたいことは。
 所信表明では、平等な議会運営と議会人事の仕組みづくり、新しい政策提言の仕組みづくり、適正な議員報酬の検討の三つを挙げた。その中でも1番目の平等な議会運営と議会人事を、今やらないといけない。きちんとしたものを見定めていきたい。
 ―2年後には市議会議員選挙がある。市議会に対する関心を高める取り組みは。
 若い人の政治に対する思考がある。議員報酬も含めて新しい人たちがチャレンジできる仕組みにして、そういう姿を見ていただければ、投票する人も関心が高まるのではという思いがある。
 ―太田寛市長との向き合い方は。
 議会として太田市政との両輪をうまく回していく取り組みをしたい。それには政策提言が一つの鍵になる。市政に提言したり、監視したりするが、反する立場という認識ではない。是々非々ではあるが、市政を前に進める両輪であるという認識を常に持って、市民のためになる方法を模索していきたい。