政治・経済

松本市の自転車ヘルメット補助 通学高校生の4割購入

ヘルメットを着用して自転車に乗る高校生たち

 松本市が本年度、市内の全13高校を対象に実施している「ヘルメット着用促進補助金事業」を通してヘルメットを購入した生徒の割合が、市内の自転車通学生の約4割に達した。市は補助金支給にとどまらず、学校と連携した啓発活動に力を入れてきたことが結果につながったとみている。

 事業では、学校ごとに生徒1人当たり3000円を支給している。市によると、自転車通学する市内の高校生は5000人強で、27日までに予定も含めて11校2172人分の補助金交付が決まった。事業開始当初に予想していた2000人をすでに上回るペースで、本年度当初予算に計上した573万円では足りなくなる見込みだ。
 臥雲義尚市長は「高校生のヘルメット着用促進については、これからも重点を置いて取り組んでいきたい」としており、担当の自転車推進課は補正予算の計上を模索している。
 補助金を使ってヘルメットを購入し、毎日着用しているというエクセラン高2年生の男子生徒(16)は「学校からの指導もあったし、いざという時のためにこれからも続けたい」と話していた。同課は「今後も学校との連携を進め、自転車ルールの周知にも取り組んでいきたい」と話している。