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美須々ケ丘高書道部が平和願い奉納揮毫 松本の県護国神社で

完成した作品

 松本美須々ケ丘高校の書道部は19日、国連が定める国際平和デー(21日)に合わせ、松本市美須々の県護国神社で奉納揮毫をした。秋晴れの下、2年生の部員5人が温厚な人格者を表す「和風慶雲」などの言葉をしたため、世界平和を願った。

 縦4メートル、横5メートルの大きな紙に、筆を持った部員らが交代で李白の七言絶句「山中問答」をバランスよく配置し、紙の中心に赤い文字で「和風慶雲」と丁寧に書き入れて仕上げた。
 題材は、平穏な暮らしをたたえ、一人一人が人格者になれば争いもなくなるとの気持ちを込めて部員らが選んだ。平出恵睦部長(17)は「戦争はウクライナなど遠い国ばかりでなく日本にもあったこと。自分にできることを考えていきたい」と話していた。
 奉納揮毫は、和の心を世界に発信する活動に取り組む団体「和プロジェクトTAISHI」が主催し、今年で7回目。全国の護国神社などで高校書道部や書道家が参加している。