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御嶽登山者にヘルメット 観光局 黒沢・王滝口で貸し出し

おんたけロープウェイの売店で貸し出されているヘルメット

 木曽町と王滝村の観光振興を担う木曽おんたけ観光局が実施している、活火山である御嶽山の登山者を対象にしたヘルメットの貸し出しが安全登山に一役買っている。5年目の今年は、木曽町側の黒沢口登山道5~7合目に架かる「おんたけロープウェイ」、王滝村側の王滝口登山道7合目にある県立御嶽山ビジターセンター「やまテラス王滝」でも貸し出しを始めた。

 各所1個2000円で貸し出している。7月の開山から8月末までに、ともに登山道の玄関口となっているおんたけロープウェイでは48個、やまテラス王滝では14個が貸し出された。黒沢口登山道8合目の山小屋・女人堂では4年連続で貸し出しをしており、今年は20個だった。
 木曽おんたけ観光局は「登山口に近い方が登山者にとっても便利で、ヘルメットの必要性も訴えられる」としている。
 観光局によると、取り組み1年目の令和元年度はJR木曽福島駅前の事務所と黒沢口登山道7合目の山小屋・行場山荘で計72個、2年度は事務所と女人堂で計142個、同じ2カ所で行った3年度は計112個、4年度は計41個だった。