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都市大塩尻が優勝 高校野球中信予選 

【深志―都市大塩尻】最終回、相手打線を3人で抑えた都市大塩尻の冨山

 第149回秋季北信越地区高校野球県大会中信予選は10日、松本市のセキスイハイム松本スタジアムで決勝があり、東京都市大学塩尻が松本深志を7―1で下して優勝した。3位決定戦は松本国際が延長11回タイブレークで、松商学園を10―9で退けた。5・6位決定戦は塩尻志学館が松本第一を6―2で破り、県大会出場の残り1枠に滑り込んだ。県大会は上田市と長野市の3会場で23日に開幕し、中信勢は都市大塩尻、深志、松本国際、松商、松本美須々ケ丘、志学館の6校が出場する。組み合わせ抽選会は19日に行われる。

 都市大塩尻は、2年生の3投手、種市晃己、高橋玲雄、冨山信希が継投し、試合の流れを渡さない戦いぶりで地区優勝を果たした。長島由典監督は「投手全員が自分の持ち味を発揮した」とたたえた。
 先発は背番号20の種市。初回に自身の送球ミスが相手の好機を招き先制点を奪われたが、その後は崩れることなく5回を投げた。「先発を任された以上、しっかり投げきろうと思った」と話す。背番号10の高橋と11の冨山は各2イニングを投げ、いずれの回も打者3人で切って取った。
 新チームになり投手陣が一新。中信予選で、主戦の城倉を含む計6人の投手が初の公式戦を経験した。互いに競い、高め合う環境で投手陣が成長できていることが、チームを中信制覇に導いた原動力といえる。「主戦を狙ってる。チームを引っ張る投手になる」と冨山。高橋は「目指すは春の甲子園」と力を込め、県大会での一戦必勝を誓った。