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明科駅前の再整備 来月完了 安曇野市事業 ロータリーは通行開始

一部歩道工事を残して再整備が完了した明科駅の駅前広場

 安曇野市が16億円かけて進めてきたJR篠ノ井線・明科駅(明科中川手)周辺の再整備が10月に完了する見通しとなった。駅前広場は一部の歩道工事を残すのみで、ロータリーは車両が通行できるようになり、歩道には屋根(シェルター)が新設された。事業開始から5年半ほどがたち、市が「東の玄関口」とする明科駅周辺の新たな姿が間もなく完全な形で現れる。

 駅前広場は広さ約5000平方メートルで、すでに観光ポスターを掲示できる多目的スペースのあるトイレ棟や、新設したコインパーキングの利用が始まっている。シェルターは93メートルの長さがあり、雨の日にぬれずに乗降車できそうだ。ガラス張りの待合所も完成している。
 市は明科駅周辺の活性化を目指し、平成30(2018)年度に再整備事業に着手した。駅前広場に加えて、明科龍門渕公園のトイレ改修、駅周辺の市道交差点の改良、歩道の拡幅なども行った。JR東日本は駅舎の建て替え工事を実施し、県産材をふんだんに使った新駅舎に生まれ変わった。
 明科駅から特急で長野駅まで移動して新幹線を利用すれば、鉄路では市内から東京まで最短で移動することが可能だ。市都市計画課は「以前から懸案だった交差点改良なども行い、住みやすい街となったのではないか。利便性が高まり、人でにぎわい、来てもらえる場所になれば」としている。