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エコ通パーク利用わずか マイカー止めバスで通勤 市が活用呼び掛け

デリシア寿豊丘店駐車場に新設されたエコ通パーク専用区画

 松本市が食品スーパー・デリシアの協力を得て、同社の市内3店に設けている店舗利用型パークアンドライド駐車場(エコ通パーク)の利用が低迷している。専用区画に車を止め、近くのバス停からバスを利用して通勤などができるシステムで計15台分を確保しているが、現在は2台分の利用しかない。市はホームページなどで周知に努めるとしている。

 エコ通パークは、平成26(2014)年度にデリシア惣社店に7台分を確保しスタートした。その後、令和3年度に寿店(5台分)、今年8月17日に寿豊丘店(3台分)を設けた。
 デリシアなどでの買い物に使えるカード「ピコカプラス」への3000円分チャージで1カ月利用できるので実質無料だが、PR不足もあり利用者は少ない。市が令和3年以降に調査したところ、多くても最大4台の利用で、今年8月は寿店の2台だけだった。
 寿店に車を止め、中心市街地の職場まで通勤している50代の男性は、昨年4月に今の職場に変わり通勤方法をどうするか考えていた時に、エコ通パークを市のSNSで知り申し込んだ。「マイカーで職場まで通うと、駐車場代や燃料代がかかり大変だったと思う。実質無料なのでとても便利」と歓迎した。
 寿店と惣社店は松本駅まで、寿豊丘店は平田駅と村井駅までバスで結ばれている。市交通ネットワーク課は「車の排出ガス削減につながる取り組み。燃料代が高騰している中、通勤や買い物などにエコ通パークをぜひ活用して」と呼び掛けている。問い合わせは同課(電話0263・34・3286)へ。