地域の話題

木曽の水力発電 親子学ぶ 観光連盟 初の企画 巨大な設備に驚き

大桑発電所の発電機室を見学する参加者。社員に積極的に質問もして理解を深めていた

 木曽川の水力発電に理解を深める子供を主な対象にした体験講座が8日、南木曽町や大桑村を会場に開かれた。「親子で学ぶ文化体験プログラム」と題して木曽観光連盟が初企画し、夏休み中の子供ら13人が発電所の見学などをした。

 南木曽町の南木曽会館に集まり、最初に木曽川の水力発電の歴史について関西電力の社員らから話を聞いた。実業家・福沢桃介が木曽川の豊富な水量や落差の大きさに注目し、大正6(1917)年~15年の間に7カ所に水力発電所を造ったことなどを学んだ。続いてバスで移動して、大桑発電所(大桑村野尻)、読書発電所(南木曽町読書)を巡った。社員の案内で発電機室などを見て回り、設備の巨大さや稼働音の大きさなどを体感した。
 木曽町日義小学校5年生の倉本樹里さんは「初めて中を見られて楽しかった。発電機が1分間に360回転もしているのが速くてびっくり」と驚いていた。
 文化庁の文化芸術振興費補助金を活用した事業で、前日は木曽町新開のふるさと体験木曽おもちゃ美術館などで木工産業を学ぶプログラムも開かれた。