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オケと合唱団の美しい調和 OMFコンサート1900人魅了

オーケストラと合唱による圧巻の演奏を披露した公演

 松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)のメイン公演となるオーケストラコンサートが25日、水汲のキッセイ文化ホールで始まった。フランス出身の指揮者ステファン・ドゥネーブさん(51)が、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の情感あふれる演奏と市民を含む合唱団の豊かな歌声を引き出し、圧巻のハーモニーを響かせた。

 Aプログラムの初日として、「SKOの高度な技巧を示すのにふさわしい」と選曲されたバーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」など4曲を奏でた。合唱には公募により練習を重ねた市民約30人が加わり、後半2曲で登場。プーランクの「スターバト・マーテル」では、管弦楽が紡ぐ荘厳な調べにソプラノの独唱や厚みのある合唱が重なり、聴衆約1900人が酔いしれた。
 兵庫県西宮市の会社員・寺田和彦さん(62)は「SKOは全員ソリストレベル。気持ちを一つにした演奏がこんなにぐっとくるものかと毎年感動する」と絶賛していた。
 Aプログラムは27日にも予定し、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズさんを迎えるBプログラムは9月2日となる。