政治・経済

市広報アドバイザーに市内高校生徒 塩尻

高校生広報アドバイザーに任命された市内3校の高校生と百瀬市長

 塩尻市は18日、市内3高校の生徒7人を「高校生広報アドバイザー」に任命した。若者の発想や感性を生かし、月1回発行している広報紙「広報塩尻」の制作などに協力する。昨年度に続き2回目の取り組みで、堅苦しいと思われがちな行政広報を改善し、地元高校生の地域への愛着を深める狙いだ。

 塩尻志学館の2年生2人、田川の3年生1人、東京都市大学塩尻の2年生4人が任命された。任期は来年3月末まで。市役所で百瀬敬市長が一人一人に任命書を手渡し、「市の魅力を見つけて塩尻を好きになり、皆さんの言葉で柔らかく伝えて」と協力を求めた。
 アドバイザーは「塩尻の食」を主要テーマに据え、担当の市秘書広報課と一緒に取材に当たる。広報の「環境」をテーマにした記事や、来年度から9年間の「第6次総合計画」策定への意見聴取にも協力する予定だ。
 市の広報戦略の一環で、昨年度から高校生広報アドバイザーを起用している。アドバイザーが携わった木曽漆器の特集企画を載せた令和4年10月号は、今年の全国広報コンクールで入選した。
 今月にあった各高校の文化祭では、広報塩尻を身近に感じてもらおうと、撮影した写真を広報の表紙枠に当てはめる出張特別企画を実施した。ただ、「広報を知らない」「読んだことがない」という人が多かった。
 東京都市大塩尻高2年の高見紘生さん(16)=塩尻市広丘吉田=は「市が少しでも良くなるよう高校生の立場で、分かるものにしたい」とし、塩尻志学館高2年の二村一慶さん(16)=同=は「読みたいと思えるようなものを作りたい」と話す。田川高3年の片桐尚紀さん(17)=安曇野市堀金=は「高校生の視点でより広報が広まるようにしたい」と意欲を見せた。