地域の話題

木曽平沢「うるしの里広場」再整備 市民の声集め憩いの場に

魅力的な広場にする案を出し合う楢川小中の児童たち

 塩尻市楢川地区の活性化に取り組む「ならかわ桜プロジェクト(PJ)」(酒井慶太郎代表)は本年度、木曽平沢にある「うるしの里広場」の再整備に取り組んでいる。老朽化した遊具が全て撤去され、寂しい状況となっており、多くの人が集い、利用できる憩いの場にしようと意見を集約中だ。構想をまとめて着工し、今秋には利用できるようにする。

 広場は木曽漆器館に隣接し、桜並木やあずまやのような建物がある。住民がウオーキングにも活用している。桜PJは、母体となる区長会の専門部会で、住民や楢川支所などでつくり、桜の樹勢回復にも励む。今回は広場をより魅力的な場所にしようと再整備を計画。地域課題の解決を支援するため市が交付している補助金を活用する。
 今春には広場で住民が集う「お花見会」を企画した。参加者に再整備について尋ねたところ「全面芝生化しては」「バーベキューがしたい」「大人も子供も遊べる遊具を」などの声があったという。
 5日には楢川小中学校の5、6年生から意見を出してもらった。児童らは班ごとに「トランポリンやブランコを作る」「美しい風景をアピールできる場に」「お年寄りのためにベンチを」などのアイデアをまとめた。自由意見ではキャンプ場や日本一長い滑り台を設けるといった案も。5年生の岩原来羽さん(10)は「望遠鏡が付いた遊具があれば街を見渡せるし、星も見えるかも」と提案した。税金をどのように暮らしに生かすかを考える機会にもなった。酒井代表は「とても協力的で、集中して多くの意見を出してくれた」と感心していた。今後は構想をまとめて区長会と協議。住民に周知した上で着工する。