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美ケ原高原へ急坂激走 松本の自転車レースに1035人

美ケ原高原を目指し、全力で坂を上る選手

 松本市の浅間温泉から美ケ原高原へ、標高差1240メートルの上り坂でタイムを競う「ツール・ド・美ケ原高原自転車レース大会」(実行委員会主催)が25日、開かれた。5月の大雨に伴う道路被害で、スタートから美鈴湖までのルートを一部変更した。通常より約1キロ長い22・5キロのコースで、1035人が体力の限界に挑戦した。

 「激坂」と呼ばれる急勾配がある林道美ケ原線は路肩崩落で使用できなかった。ただ、代替路となった市道も、スタート直後から急坂と急カーブが連続し、選手は全身の力を使って、自転車を前に進めていた。
 北海道から沖縄県まで全国から選手が集まり、年齢や男女別の14クラスで競った。最上位のチャンピオンクラスの優勝者は1時間を切る好タイムだった。二木伸次実行委員長は「500人に上る地元ボランティアの皆さんの協力で開催できた」と感謝し「来年は25回の節目。たくさんの方が出場してくれる大会になるよう、取り組みを進めていきたい」と話していた。