政治・経済

改選後初の一般質問に24人 松本市議会19日から 新人8人登壇

市議会6月定例会開会日の本会議。一般質問に24人が登壇する

 松本市議会6月定例会は19日から21日にかけて、4月の改選後初めてとなる一般質問を行う。議長を除く30人のうち24人が登壇する予定で、各回の登壇者数では改選前の4年間の最多21人を上回る。中でも新人は10人中8人が質問する。選挙戦で掲げた政策や喫緊の地域課題を、あまり様子見せずに臥雲義尚市長にぶつけようという積極姿勢がうかがえる。

 松本市議会の一般質問者は1回あたり20人弱が多い。4年前の市議選直後の令和元年6月定例会の登壇者は17人(新人は5人)で、今回より7人少ない。新人の場合、当選直後の定例会では先輩議員の一般質問を見てやり方を学び、次の機会に初登壇する傾向が強かった。同年9月定例会では21人が登壇した。
 今回は従来の傾向と違って新人は大半が登壇し、女性は5人全員が立つ。新人のある女性は「失敗したらどうしようといった不安はない。いかに議場でのやりとりを(傍聴者に)分かりやすくするかを追求したい」と意気込む。新人男性の一人は「委員会などで積極的に発言する新人が多いと感じる。課題を質問し市政を変えていく仕事がいよいよ始まる」と気を引き締める。
 こうした姿勢についてある現職は、多様な背景、支持基盤を持つ新人が当選したことを挙げ「今回の選挙で新しい流れが起きたことが、意識の高さに表れている」とみる。ある市幹部は「一括より一問一答形式で質問する議員が増え、登壇の心理的ハードルが下がったことも一因ではないか」との見方を示す。
 一般質問は各日午前10時から。子育て・教育、環境、中心市街地活性化、交通など市政課題について各議員が市の姿勢をただす。